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コッキング紐と安全装置が干渉する時の対処法は?

滑車の原理を利用して、フルサイズクロスボウのコッキングをする際の重さを、通常の約半分にしてくれるコッキング紐。
素手でコッキングが厳しい人はもちろん、素手でコッキングができる程の力がある人も、手の疲れや腰への負担軽減の為に使用する人が多いです。

しかし、コッキング紐を使用してもコッキングができない・・・
という状態になった事はありませんか?

コッキング紐を使ってもコッキングができない場合、考えられる原因は2つあります。

一つは、力(勢い)が足りておらず、最後まで弦を引けていない可能性。
もう一つは、コッキング紐と安全装置のレバーが干渉して安全装置が後ろ側の「SAFE」に動き、コッキングができなくなっている可能性です。

コッキング紐を使用していても力が足りていない場合は、ポンド数の小さいクロスボウから始め、徐々にグレードアップしていく。また、どうしても最初からポンド数の大きいクロスボウを使用したい場合は、まずは筋トレ等、筋力を向上させることから始めなければなりません。

また、力はあるがコッキングできない時は、コッキング紐と安全装置の干渉が原因である事が多いです。そこで、今回はコッキング紐と安全装置のレバーが干渉してしまい、コッキングができない場合について記載します。

干渉が発生する原因と対策

干渉する原因

コッキング紐と安全装置のレバーが干渉する原因として多いのは、コッキング紐のフック部分を最初からクロスボウ本体に近い場所に引っ掛けている、もしくは弦を引くスピードが遅い事が挙げられます。

写真のように、安全装置のレバー(赤丸部分)が出っ張っているタイプの場合、コッキング紐のフック部分とクロスボウ本体の間に隙間がない状態でコッキングを行うと干渉が起きやすいです。

対策

・コッキング紐のフック部分を掛ける位置を調整する
コッキング紐とクロスボウ本体の間に隙間がない状態だと、コッキング紐を引いたときに、コッキング紐のフック部分が安全装置に干渉してしまいます。それを避けるためには、コッキング紐のフック部分とクロスボウ本体の間にスペースがあることが重要です。

コッキング紐を使用する際は、コッキング紐のフック部分をクロスボウ本体から少し離れた位置に掛けるようにしましょう。
・弦を引くスピードを速くする
クロスボウ本体から少し離れた位置でコッキング紐のフック部分を弦に掛けても、弦を引くスピードが遅い場合、コッキング紐を引くうちに弦を引っ掛けているフック部分がクロスボウ本体(安全ロック付近)に寄っていき、安全装置のレバーへの干渉が起こる事が多いです。
また、弦をゆっくり引いてコッキングを行うと、素早くコッキングを行う時よりも力を使う時間が伸びて疲れやすくなるので、コッキングを行う際は、最後まで一気に引き上げましょう。

まとめ

コッキング紐と安全装置が接触する場合の対処法

・コッキング紐の金具を弦に掛ける際に、本体から少し離れた場所に掛ける。
・弦を引っ掛けている金具が安全装置に寄ってしまう前にコッキングを完了させる(コッキングを素早く行う)。

上記2つを心掛けても、コッキング紐のフック部分と安全装置のレバーが干渉してしまう場合は、コッキングの際にどのタイミングで干渉しているか、他の人に見てもらい、引き上げる速度や両手の位置などを試行錯誤しましょう。

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アローリテンションスプリング交換(テンポイント)

テンポイントのアローリテンションスプリングの交換です。

そう壊れるパーツではありませんが、強度は強くないため取扱いを間違えると破損する可能性があります。

テンポイント製品はボルトで固定されていますので簡単に交換が可能です。
一般的には圧着されていたり脱着ができないものの方が多いです。
下記は、テンポイントのアローリテンションスプリングの交換記録です。
参考になりましたら幸いです。
(アローリテンションスプリングの単体販売は行っておりません。)

※画像をクリックすると拡大します。

アローリテンションスプリングの交換

折れてしまった状態。矢が押さえられないため使用不能状態です。

交換はまずスコープを外す必要があります。
外すにはインチサイズの六角レンチが必要です。(日本では一般的なミリサイズでは合いません。)
取り付けのネジを緩めると取れます。
レールを止めてある2本のボルトを外します。
すると取り付け部がでてきます。
ボルトを外し新しいものへと入れ替えてボルトで止めます。
取り外しと反対の手順で取り付けます。
スコープを取付けて完成です。

クロスボウ関連ページ

テンポイント社製ACUドロー牽引装置の交換


↑画像をクリックすると拡大します。

ACUドロー牽引装置とは、釣りで使用するリールのようにコッキングができる巻上式(クランク式)コッキング装置のことで、アメリカのテンポイント社製のコッキングデバイスを指します。

クランク式コッキング装置は、メーカーごとに呼び名が違っており、「ACUドロー牽引装置」・「コッキングデバイス」・「コッキングメカ」などと呼ばれています。

どのようなときに壊れるの?

通常の使用方法で壊れることはほとんどありませんが、コッキング時に根元まで引いているのに巻上をしすぎたり、コッキング中にコッキングデバイスのロックを解除したことによって生じた予期せぬ動作などの理由により破損してしまうことがあります。

下記は、テンポイントのACUドロー牽引装置の交換記録です。
参考になりましたら幸いです。
(ACUドロー牽引装置の単体販売は行っておりません。)

※画像をクリックすると拡大します。

ACUドロー牽引装置の交換

コッキングデバイスのカバーが止まっているネジを外します左右2本づつ止まっています。

カバーを外した状態です。
新しいコッキングデバイスと比較してどこがどう止まっているか確認します。
4本止まっているネジを完全に外します。シルバーの筒に止まっているボルト4本です。
外しました。どこを外すかわからない方は写真を拡大してみてください。1本はコッキング紐を支える金具が通っています。
紐を完全に出し切ると写真の部分にボルトがあります。これを外すと左右が分解しコッキングデバイスが外れます。
外しました。これ以上分解する必要ないためこのまま外したまま元通りに戻していきます。
いよいよ新しいコッキングデバイスの番です。先ほど外したものと同じようにバラしていきます。
コッキング紐を引いてネジを探しますが、今度は引いたらそれが戻らないように手で押さえたりテープやひもなどで止めます。これをしておくと後で楽です。
全開に引き出して止めておきます。
その状態でボルトを外します。
ボルトをとると外れます。
ここまで外したら後は本体に通して元通りにするだけです。
本体に通しました。
紐の巻き取り部分も同じように元に戻してネジで止めます。
ここまで来れば先ほど引っ張って止めていた紐を元に戻してもかまいません。
先ほど外したボルト元のように取りつけます。
この1本は部品が付いているので注意して戻してください。
左右のバランスを見ながら完全に固定します。固定は左右に3本づつ付いているボルトを締めつけます。指をさしている部分はそのうちの一本です。
今回向かって右側のボルトは既に閉められていたため、左側を閉めただけでほどんどまっすぐいい状態になりました。必ずしもそうとは限りませんので斜めになっていないか、左右どちらかに著しく片寄っていないか確認は必要です。
固定が終わったら元ついていたケースをつけて終わりです。
左右この2本のネジでとまっていました。
実際にコッキングを行って問題なければ、交換完了です。

クロスボウ関連ページ

テンポイント社製ACUドロー牽引装置のコッキングクロー交換


↑画像をクリックすると商品の説明ページへ移ります。

コッキングクローとは、釣りで使用するリールのようにコッキングができる巻上式(クランク式)コッキングデバイスの一部分で、弦にかけるパーツを指します。

クランク式コッキング装置は、メーカーごとに呼び名が違っており、「ACUドロー牽引装置」・「コッキングデバイス」・「コッキングメカ」などと呼ばれています。

どのようなときに壊れるの?

通常の使用方法で壊れることはほとんどありませんが、コッキング時に根元まで引いているのに巻上をしすぎたり、コッキング中にコッキングデバイスのロックを解除したことによってクローが飛んでいったなどの理由により破損してしまうことがあります。

下記にテンポイントのクランク式コッキングデバイス(ACUドロー装置)のコッキングクロー及びロープの交換記録です。
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※画像をクリックすると拡大します。

交換前

コッキングしすぎたりすると、下記のように折れてしまうことがあります。

コッキングデバイスのカバーを外す

コッキングメカのカバーを外すため、止めてある2本のネジを外します。

カバーを外した状態です。

反対側のカバーも外す

ロープを全部引き出す

コッキングクロー又はロープの先を持って引っ張ります。

このボルトでロープが固定されています。

新しいコッキングクローを用意する

コッキングクローとロープの交換

自動で引き戻っていくので、紐を使用して引き戻らないように固定しています。

ロープを固定しているボルトを六角レンチで緩め、ロープを取り外します。
新しいロープを元のロープと同じ様に通します。
新しいロープの先に結び目を作り、とれにくくします。
図のようにボルトで固定します。反対側も同様の手順で行います。
ロープの取付完了です。
ロック部分を固定していた紐を外しカバーを戻します。
カバーをネジで固定します。
※ネジを締めすぎないようにご注意ください(締めすぎると破損します)

クロスボウ関連ページ

テンポイント社製クロスボウのボウユニットに、弦やケーブルはどのように張られているのかな?

クロスボウのメンテナンスを行う際に
リカーブタイプで弦を外した後に取り付けに迷うことはありませんが、
コンパウンドタイプでは、いざ弦とケーブルを外した後にあれ?どう付いてたかな?っと一瞬分らなくなることがあります。
そんな方のためにボウユニット(弓部)の滑車付近の写真を掲載いたします。
もし分らなくなったときに、参考になりましたらうれしい限りです。
前回は、PerfectLine社製クロスボウでしたが
今回は、テンポイント社製クロスボウです。
写真に載せてあるクロスボウは、「テンポイントCLS-S」です。(生産完了モデル)
大まかな構造は似ておりますが、クロスボウの機種により違いがあります。

※画像を押すと拡大します。

1.上からの視点

2.上からの視点(拡大)

3.下からの視点

4.下からの視点(拡大)

テンポイント社製クロスボウの組立例

コンパウンドクロスボウで組立の依頼がありますが、リカーブクロスボウとは異なり
すでに弦が弓に張られていますので、組立ができる方が多いです。
ここではテンポイント社製コンパウンドクロスボウの組立を紹介いたします。
一部のクロスボウにしか付属されないダンパーや安全カバーの取付手順を記載しております。
参考程度にご覧ください。
※組立紹介に使用しているクロスボウは、生産完了しているモデルです。
組立は単純な作業ですが、2人で行うことでスムーズにできるかと思います。
※組立画像を押すと拡大します。

1.組立準備

下記のような部品があります。

2.ダンパー類の取付

ダンパーとは、矢の発射時の衝撃を和らげるものです。
(1)アローテンション部への取付。
(2)弓部へ取付。

(3)本体部へ取付。
まず、ケーブルセーバーを弦に固定させる。
ケーブルセーバーを本体に差し込む。
続いて、ダンパーも差し込む。
ボウユニット(弓部)を固定する。

3.クイーバーの取付

(1)クイーバーのアタッチメントを取付ける。

(2)クイーバーを取付ける。

4.安全カバーの取付

安全カバーを取り付けることで、手がレール上に上がるのを防いでくれます。

5.完成

ACUドロー装置のコッキングしすぎ防止ハンドル

1.ACUドロー装置とは

当店取扱いのテンポイント社製クロスボウにはACUドロー装置が装備されている機種がほとんどです。
ACUドロー装置があると、釣りのリールのようにハンドルを回すことで、コッキングができます。
徐々に、弦が引っ張っていくので、1回のコッキングに時間がかかりますが、楽にコッキングすることが可能になります。

2.新しいACUドロー装置のハンドルについて

2018年モデルから、コッキングしすぎを防止するハンドルが登場したそうです。
通常、コッキングしすぎてしまうとACUドロー装置などが破損してしまうようでして、
それを防止するハンドルが下記になります。
2種類のハンドルがありまして・・・
・赤色 通常のACUドロー装置のみ対応
・黒色 通常のACUドロー装置とACUドローPRO装置に対応
恥ずかしながら、通常とPROの違いは不明ですが、
PROが搭載している機種は、上位モデルが多いようです。

アメリカテンポイント社製「NITRO X」のボウユニットを外してみた

一般的なコンパウンドクロスボウは、使用する前にボウユニットとクロスボウ本体を組み立てる必要があるのですが、
2018年モデルのアメリカテンポイント社製「NITRO X」(CB18005-3813)は、ほとんど組み立てられた状態でパッケージ箱に入っております。
メンテナンスする際に、基本的にはボウユニットを外すこともあり、どのようにして外れるかを試してみました!
※ご自身でされる場合は、自己責任となりますので、予めご了承ください。

使用した工具

・六角レンチ(5/32)
・トルクス(T25)※いじり止めなし

さっそく外してみました

いきなり結果ですが、ボウユニットを外すとこんな感じになります。
ボウユニットを取り外すと、引き金や安全装置まで、まとめて外れました。
その際、六角ネジ×6本と、トルクスネジ×1本を取り外しました。

ネジを外した箇所(その1)

ボウユニット側で外した箇所です。
安全装置側にトルクスネジがあり、その他は六角でした。
※赤線で囲んだ部分

ネジを外した箇所(その2)

クロスボウ本体側で外した箇所です。
※赤線で囲んだ部分