「クロスボウ」カテゴリーアーカイブ

クロスボウのリムチップとは

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「リムチップ」というクロスボウの消耗品はご存知でしょうか。
おそらくクロスボウを使用している方でも知らない方がいるかもしれません。
替え弦を交換する頻度まで多くはないですが、消耗品なので、破損したときに交換することで
引き続きクロスボウを使用することができますので、知っておいて損はないです。

リムチップとは

早速ですが、リムチップとは「クロスボウの弓に装着するパーツ」です。
具体的に説明すると、リカーブクロスボウ用の弓の左右に、はめ込む樹脂製パーツ(消耗品)です。
たいていのクロスボウは、弓に弦を直接かけるのではなく、「リムチップを弓に装着後」→「弦を張る」という流れになります。
文章だけですと、伝わりづらいかと思いますので
写真をご用意いたしました。写真は80ポンドクロスボウ用のリムチップです。
下記をご覧ください。

リムチップ

リムチップと弓

リムチップを弓に装着したイメージ

(補足事項)
写真は80ポンドクロスボウ用のリムチップです。

購入するとき

ManKung社やPerfectLine社のフルサイズリカーブクロスボウやピストルクロスボウが対象となります。弓に滑車がついているコンパウンドクロスボウは、対象外です。
下記のa)とb)はピストルクロスボウ用で、c)がフルサイズリカーブクロスボウ用です。
(補足事項)
替え弦を購入するとリムチップ2個が付属します。
80ポンド強化弦や175ポンドジャガー用、コンパウンドクロスボウ用などの替え弦は、リムチップが付属しません。

フルサイズクロスボウのリヤサイト修理(ダイヤル交換)

今回は、クロスボウのリヤサイトの修理の写真を撮っていたので紹介したいと思います。
修理する部分は、リヤサイトやスコープなどを取付けるマウントレールの角度調整を行うダイヤルです。
そう壊れる部分ではないと思っていましたが、お客様の中には強く回し過ぎたり落としたりして調整ダイヤルを破損してしまう方がいらっしゃいます。
部品さえあればなんとか交換できそうな構造です。
実は、その部品がなかなか手に入りづらいもので・・・。
今回は他の部品取り用のクロスボウから抜いて修理品に移植します。

修理開始!

ダイヤルを外す際の注意点

赤線で囲まれた部分です。
ちょっと箱を下においたら見えにくくなってしまいました・・・
これが折れてしまうとその部品が使えなくなるのはもちろんですが。中のバネやボールが飛び出て紛失する可能性があるため、注意が必要です。
実際に使用されている部品がこれです。
このバネと鉄球が紛失しやすいです。

破損しているダイヤルを外す

Eリングを取り外し、ダイヤルを抜くとぽっかり穴が開きます。
ちなみにこの状態から分解することなく部品の交換は可能です。

バネを組み込む

まずはバネから組み込んでいきます。写真のように差しこむだけの作業です。

鉄球を設置

次は鉄球です。
中にコロンと入ると大変なことになる可能性があるため、慎重にバネの上に乗せます。

仕上げ

最後に、ダイヤルを差し込んで裏のEリングを止めるだけです。
特別な工具がない限りEリングを止める作業は難しい作業です。
Eリングを失くさないよう気を付けて作業をしましょう。

ピストルクロスボウ80ポンド用の強化弦とは

替え弦について

クロスボウの消耗品の1つです。
クロスボウの弓にかける紐状のもので、矢を発射させるために必須な消耗品です。
80ポンド用替え弦

80ポンド用の替え弦には

通常弦と強化弦があります。
その違いについてのお問い合わせが何度かございましたので、今回、ご紹介させて頂きます(^^)

通常弦と強化弦の違い

替え弦は、数本の紐を束ねているような作りになっており、 強化弦に使用されている紐は通常よりも太めです。
その分、強化弦のほうが寿命が長い傾向があります。
なお、通常弦にはリムチップが付属しますが、強化弦は弦のみです。
80ポンド用の通常弦
80ポンド用の強化弦

使用できるクロスボウは

当店で取り扱っているドローウェイトが80ポンドのピストルクロスボウに使用できます。
商品名に「80ポンド」があるピストルクロスボウが対象になりますので、
「80ポンド ピストル」と検索欄で検索して頂くと見つけやすいです。

クロスボウの替え弓を変更することでポンド数を変更できる?

ポンド数の変更は可能か?

150ポンドのリカーブクロスボウに、150ポンドよりも低い替え弓を装着することで
ポンド数を下げることができるかというお問い合わせがたまにございます。
替え弓イメージ
結論からいいますと、できません。
実は、120ポンド用、130ポンド用、150ポンド用の替え弓はすべて同じ替え弓になります。
クロスボウ本体の構造により、ポンド数がかわるようです。
つまり、クロスボウ本体を変えない限り、ポンド数はかわりません。

ポンド数を下げたいのであれば

素手で引くと重いので、「コッキング紐」をおすすめします。
コッキング紐を使用することで、素手で引くときは150ポンド(約68kg)のところ
半分の75ポンド(約34kg)になります。(※あくまで目安です)
フルサイズのクロスボウがピストルクロスボウのポンド数まで下がる様な感じです。
実際にコッキングしてみると、素手で引いたときとコッキング紐を使用して引いたときの差は歴然です。
数値上だと約34kgは重そうに感じますが、一般男性ですとほとんどの方が引けるかと思います。主に背筋力が必要になります。
クロスボウで長く遊ぶこと考えると、コッキング紐は必需品です。

■弦を軽く引く コッキング紐
※上の画像や商品名を押すと詳細ページへ移ります。

クロスボウカテゴリ

アローリテンションスプリング交換(テンポイント)

テンポイントのアローリテンションスプリングの交換です。

そう壊れるパーツではありませんが、強度は強くないため取扱いを間違えると破損する可能性があります。

テンポイント製品はボルトで固定されていますので簡単に交換が可能です。
一般的には圧着されていたり脱着ができないものの方が多いです。
下記は、テンポイントのアローリテンションスプリングの交換記録です。
参考になりましたら幸いです。
(アローリテンションスプリングの単体販売は行っておりません。)

※画像をクリックすると拡大します。

アローリテンションスプリングの交換

折れてしまった状態。矢が押さえられないため使用不能状態です。

交換はまずスコープを外す必要があります。
外すにはインチサイズの六角レンチが必要です。(日本では一般的なミリサイズでは合いません。)
取り付けのネジを緩めると取れます。
レールを止めてある2本のボルトを外します。
すると取り付け部がでてきます。
ボルトを外し新しいものへと入れ替えてボルトで止めます。
取り外しと反対の手順で取り付けます。
スコープを取付けて完成です。

クロスボウ関連ページ

テンポイント社製ACUドロー牽引装置の交換


↑画像をクリックすると拡大します。

ACUドロー牽引装置とは、釣りで使用するリールのようにコッキングができる巻上式(クランク式)コッキング装置のことで、アメリカのテンポイント社製のコッキングデバイスを指します。

クランク式コッキング装置は、メーカーごとに呼び名が違っており、「ACUドロー牽引装置」・「コッキングデバイス」・「コッキングメカ」などと呼ばれています。

どのようなときに壊れるの?

通常の使用方法で壊れることはほとんどありませんが、コッキング時に根元まで引いているのに巻上をしすぎたり、コッキング中にコッキングデバイスのロックを解除したことによって生じた予期せぬ動作などの理由により破損してしまうことがあります。

下記は、テンポイントのACUドロー牽引装置の交換記録です。
参考になりましたら幸いです。
(ACUドロー牽引装置の単体販売は行っておりません。)

※画像をクリックすると拡大します。

ACUドロー牽引装置の交換

コッキングデバイスのカバーが止まっているネジを外します左右2本づつ止まっています。

カバーを外した状態です。
新しいコッキングデバイスと比較してどこがどう止まっているか確認します。
4本止まっているネジを完全に外します。シルバーの筒に止まっているボルト4本です。
外しました。どこを外すかわからない方は写真を拡大してみてください。1本はコッキング紐を支える金具が通っています。
紐を完全に出し切ると写真の部分にボルトがあります。これを外すと左右が分解しコッキングデバイスが外れます。
外しました。これ以上分解する必要ないためこのまま外したまま元通りに戻していきます。
いよいよ新しいコッキングデバイスの番です。先ほど外したものと同じようにバラしていきます。
コッキング紐を引いてネジを探しますが、今度は引いたらそれが戻らないように手で押さえたりテープやひもなどで止めます。これをしておくと後で楽です。
全開に引き出して止めておきます。
その状態でボルトを外します。
ボルトをとると外れます。
ここまで外したら後は本体に通して元通りにするだけです。
本体に通しました。
紐の巻き取り部分も同じように元に戻してネジで止めます。
ここまで来れば先ほど引っ張って止めていた紐を元に戻してもかまいません。
先ほど外したボルト元のように取りつけます。
この1本は部品が付いているので注意して戻してください。
左右のバランスを見ながら完全に固定します。固定は左右に3本づつ付いているボルトを締めつけます。指をさしている部分はそのうちの一本です。
今回向かって右側のボルトは既に閉められていたため、左側を閉めただけでほどんどまっすぐいい状態になりました。必ずしもそうとは限りませんので斜めになっていないか、左右どちらかに著しく片寄っていないか確認は必要です。
固定が終わったら元ついていたケースをつけて終わりです。
左右この2本のネジでとまっていました。
実際にコッキングを行って問題なければ、交換完了です。

クロスボウ関連ページ

テンポイント社製ACUドロー牽引装置のコッキングクロー交換


↑画像をクリックすると商品の説明ページへ移ります。

コッキングクローとは、釣りで使用するリールのようにコッキングができる巻上式(クランク式)コッキングデバイスの一部分で、弦にかけるパーツを指します。

クランク式コッキング装置は、メーカーごとに呼び名が違っており、「ACUドロー牽引装置」・「コッキングデバイス」・「コッキングメカ」などと呼ばれています。

どのようなときに壊れるの?

通常の使用方法で壊れることはほとんどありませんが、コッキング時に根元まで引いているのに巻上をしすぎたり、コッキング中にコッキングデバイスのロックを解除したことによってクローが飛んでいったなどの理由により破損してしまうことがあります。

下記にテンポイントのクランク式コッキングデバイス(ACUドロー装置)のコッキングクロー及びロープの交換記録です。
参考になりましたら幸いです。

※画像をクリックすると拡大します。

交換前

コッキングしすぎたりすると、下記のように折れてしまうことがあります。

コッキングデバイスのカバーを外す

コッキングメカのカバーを外すため、止めてある2本のネジを外します。

カバーを外した状態です。

反対側のカバーも外す

ロープを全部引き出す

コッキングクロー又はロープの先を持って引っ張ります。

このボルトでロープが固定されています。

新しいコッキングクローを用意する

コッキングクローとロープの交換

自動で引き戻っていくので、紐を使用して引き戻らないように固定しています。

ロープを固定しているボルトを六角レンチで緩め、ロープを取り外します。
新しいロープを元のロープと同じ様に通します。
新しいロープの先に結び目を作り、とれにくくします。
図のようにボルトで固定します。反対側も同様の手順で行います。
ロープの取付完了です。
ロック部分を固定していた紐を外しカバーを戻します。
カバーをネジで固定します。
※ネジを締めすぎないようにご注意ください(締めすぎると破損します)

クロスボウ関連ページ

高価なクロスボウほど壊れにくい?

価格が高いほど頑丈?

高価なクロスボウほど丈夫な造りになっていそうと
思われがちですが、実際はそうではありません。
矢を発射するときの衝撃がくる主な部分はボウユニットになります。
ボウユニットの中央部や弦と擦れる部分は、それ相当の丈夫な造りですが、
その他の部分は思っているほど頑丈ではありません。
強度よりも、軽量化の対象となっているようにも思えます。

どんなときに壊れるの?

通常の使用方法では壊れないですが、使い方を間違えたり
独自の使用方法やカスタマイズなどをすることで壊れることがあります。

頑丈なクロスボウはないの?

高価なほど高威力になる傾向はあります。
威力を求めるのであれば、価格で選ぶのは大きな間違いではないですが、
頑丈かどうかはクロスボウの価格には関係ありません。
クロスボウの扱い方次第では、どのクロスボウも壊れます。
威力があればあるほど、一度のミスで壊れるかと思います。
但し、弦やケーブルが切れる程度でしたら、消耗品ですので、交換すれば再び利用できます。

当店からのご案内

クロスボウを初めて使用する方は、1度は壊したりするものなので
いきなり高級な機種ではなく手頃な機種から使用することを当店ではお勧めしております。

コッキングメカが非対応のクロスボウ(150A2)に、コッキングメカを取付けた例

愛知県のお客様T様より頂いたコッキングメカの改造取付写真です。
かなり興味のある写真かと思います。
もともとコッキングメカは取り付ける機種が限定されていますのでその他の機種に取り付けるにはどうしても加工が必要となってきます。
今回、150A2に加工して150A4用のコッキングメカを取り付けられました。
またその加工風景の写真をいただきました。
T様本当に有り難うございます。
取り付けてみようと思う方の励みになると思います。
写真を順番に掲載しています。
また、T様は自宅に射撃スペースまで持っています。非常に羨ましい限りです。
一緒にお送りいただいた写真も掲載させていただきます。
※画像を押すと拡大します。

1.加工風景

2.完成写真

テンポイント社製クロスボウのボウユニットに、弦やケーブルはどのように張られているのかな?

クロスボウのメンテナンスを行う際に
リカーブタイプで弦を外した後に取り付けに迷うことはありませんが、
コンパウンドタイプでは、いざ弦とケーブルを外した後にあれ?どう付いてたかな?っと一瞬分らなくなることがあります。
そんな方のためにボウユニット(弓部)の滑車付近の写真を掲載いたします。
もし分らなくなったときに、参考になりましたらうれしい限りです。
前回は、PerfectLine社製クロスボウでしたが
今回は、テンポイント社製クロスボウです。
写真に載せてあるクロスボウは、「テンポイントCLS-S」です。(生産完了モデル)
大まかな構造は似ておりますが、クロスボウの機種により違いがあります。

※画像を押すと拡大します。

1.上からの視点

2.上からの視点(拡大)

3.下からの視点

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