クロスボウ試射で気がついたこと

今回のブログでは2017年7月23日に行ったクロスボウ試射会で、4種類のクロスボウを撃ってみて気がついた事を参考までに記載したいと思います。
試射会では4機種を使って試射しました。
同一条件で同一人物が4機種のクロスボウを撃つ機会というのはそんなにありません。
これまでも試射を何度もしていますが、今回改めて感じたこともありました。

使用クロスボウ

どれが扱いやすい?

扱いやすいと感じるクロスボウは人それぞれのところもありますが、「120ポンドリカーブクロスボウ」が圧倒的に使いやすいと感じるのではないかと思いきや!!
以外にも「120ポンドリカーブクロスボウ」と「150ポンドコンパウンドクロスボウ」に分かれました。
「150ポンドコンパウンドクロスボウ」は重量があるので力がない方には厳しいですが、撃つ際のトリガーの重さや安定性などから「150ポンドコンパウンドクロスボウ」が良い!という方も数名いました。
発射の際の安定性で重くても上位機種が扱いやすいと感じるのだなぁ~と感じました。

命中精度が良いのは?

今回185ポンドコンパウンドクロスボウ以外の三機種で初心者の方がトーナメントで的撃ちを行いました。
上位に入った方が使用していたクロスボウはどれなのか!?
スバリ!「150ポンドコンパウンドクロスボウ」でした。
扱いやすいと感じたのと同じように結果にもそれが出たのだと思います。
トリガーが安定して他のクロスボウに比べ軽く引きやすい事や威力もあるので狙いさえ定めることができれば一番矢が安定するのだと思います。
コンパウンドの実力ですね。

※写真はイメージです。150ポンドコンパウンドクロスボウで試写した結果ではありません。

弦を引くのにコッキング紐は必須

コッキングは120ポンドや150ポンドくらいなら力のある方ならそのまま引けます。
しかし、発射が何度ものとなるとそのまま引くのは辛いですね・・・。
力に自信のある方でもコッキングはコッキング紐を使用して行うべきだと感じました。
ちなみに150ポンドクロスボウは成人男性でも引けない方が多いです。
多少力に自信があってもコッキング紐は必須といえます。
185ポンドクラスのになると成人男性でもコッキング紐を使用しても引けない人もいますので力に自信のない方は注意が必要です。

185ポンドコンパウンドクロスボウの安定性

改めて凄さを感じました。
今回試射会の最後に30mで「185ポンドコンパウンドクロスボウ」を使用して着座姿勢でスコープを使用して的撃ちを行いました。
結果が凄かったです。
誰が撃っても的内に入ります。
当たり前の結果ですが、改めてスコープと185ポンドコンパウンドクロスボウの安定さを見せつけられました。

バイポッドを持っていっていなかったのでダンボール箱の上からの発射ですが・・・^^;
また機会があるたびに実際の試射等により感じたことをお伝えしていこうと思います。

関連記事

クロスボウの矢が飛ばない原因とは

問題無く組み立てたつもりだが、なぜか矢が飛ばない・・・
矢が飛んだり、飛ばなかったりする・・・
などの症状があるときは、下記に記載している原因が多いです。

矢が飛ばない原因は

矢が正しく装填されていないことです。
下図のように、矢を奥まで差し込んでいないと、弦が矢を正常に押し出すことができないことがあります。
写真はフルサイズクロスボウですが、ピストルクロスボウも同様です。

矢を正常にセットしないと

矢が飛ばないことはもちろん、空撃ちに近い状態ですので、弦や弓などに負担がかかり破損の原因になります。
下図のように、正しく矢を装填しましょう。

意図せず矢の位置がズレる

矢をセットしたままクロスボウ本体を動かしていると、セットした矢の位置が知らぬ間にズレて、空撃ちに近い状態になる可能性もございます。

対処方法

矢を正しく装填した後は速やかに打つことをおすすめします。
また、矢を装填したままにしておくと、予期せぬ誤射になりかねません。
矢を装填したままの放置は大変危険です。

まとめ

矢を装填しないで撃つことを「空撃ち」と言っていまして、空撃ちするとクロスボウは破損します。
今回、ご紹介した矢が飛ばない症状は、その空撃ちに近い状態ですので、破損する確率が高いです。
矢を発射する前に必ずセットされている矢がどんな状態かを意識することで未然に防ぐことができる症状かと思います。
以上、矢が飛ばない原因でした。

クロスボウのリムチップとは

ブログ上に表示させたくない見出し用の画像(500×500PX)※トップページにある記事一覧に表示される
「リムチップ」というクロスボウの消耗品はご存知でしょうか。
おそらくクロスボウを使用している方でも知らない方がいるかもしれません。
替え弦を交換する頻度まで多くはないですが、消耗品なので、破損したときに交換することで
引き続きクロスボウを使用することができますので、知っておいて損はないです。

リムチップとは

早速ですが、リムチップとは「クロスボウの弓に装着するパーツ」です。
具体的に説明すると、リカーブクロスボウ用の弓の左右に、はめ込む樹脂製パーツ(消耗品)です。
たいていのクロスボウは、弓に弦を直接かけるのではなく、「リムチップを弓に装着後」→「弦を張る」という流れになります。
文章だけですと、伝わりづらいかと思いますので
写真をご用意いたしました。写真は80ポンドクロスボウ用のリムチップです。
下記をご覧ください。

リムチップ

リムチップと弓

リムチップを弓に装着したイメージ

(補足事項)
写真は80ポンドクロスボウ用のリムチップです。

購入するとき

ManKung社やPerfectLine社のフルサイズリカーブクロスボウやピストルクロスボウが対象となります。弓に滑車がついているコンパウンドクロスボウは、対象外です。
下記のa)とb)はピストルクロスボウ用で、c)がフルサイズリカーブクロスボウ用です。
(補足事項)
替え弦を購入するとリムチップ2個が付属します。
80ポンド強化弦や175ポンドジャガー用、コンパウンドクロスボウ用などの替え弦は、リムチップが付属しません。

フルサイズクロスボウのリヤサイト修理(ダイヤル交換)

今回は、クロスボウのリヤサイトの修理の写真を撮っていたので紹介したいと思います。
修理する部分は、リヤサイトやスコープなどを取付けるマウントレールの角度調整を行うダイヤルです。
そう壊れる部分ではないと思っていましたが、お客様の中には強く回し過ぎたり落としたりして調整ダイヤルを破損してしまう方がいらっしゃいます。
部品さえあればなんとか交換できそうな構造です。
実は、その部品がなかなか手に入りづらいもので・・・。
今回は他の部品取り用のクロスボウから抜いて修理品に移植します。

修理開始!

ダイヤルを外す際の注意点

赤線で囲まれた部分です。
ちょっと箱を下においたら見えにくくなってしまいました・・・
これが折れてしまうとその部品が使えなくなるのはもちろんですが。中のバネやボールが飛び出て紛失する可能性があるため、注意が必要です。
実際に使用されている部品がこれです。
このバネと鉄球が紛失しやすいです。

破損しているダイヤルを外す

Eリングを取り外し、ダイヤルを抜くとぽっかり穴が開きます。
ちなみにこの状態から分解することなく部品の交換は可能です。

バネを組み込む

まずはバネから組み込んでいきます。写真のように差しこむだけの作業です。

鉄球を設置

次は鉄球です。
中にコロンと入ると大変なことになる可能性があるため、慎重にバネの上に乗せます。

仕上げ

最後に、ダイヤルを差し込んで裏のEリングを止めるだけです。
特別な工具がない限りEリングを止める作業は難しい作業です。
Eリングを失くさないよう気を付けて作業をしましょう。

ピストルクロスボウ80ポンド用の強化弦とは

替え弦について

クロスボウの消耗品の1つです。
クロスボウの弓にかける紐状のもので、矢を発射させるために必須な消耗品です。
80ポンド用替え弦

80ポンド用の替え弦には

通常弦と強化弦があります。
その違いについてのお問い合わせが何度かございましたので、今回、ご紹介させて頂きます(^^)

通常弦と強化弦の違い

替え弦は、数本の紐を束ねているような作りになっており、 強化弦に使用されている紐は通常よりも太めです。
その分、強化弦のほうが寿命が長い傾向があります。
なお、通常弦にはリムチップが付属しますが、強化弦は弦のみです。
80ポンド用の通常弦
80ポンド用の強化弦

使用できるクロスボウは

当店で取り扱っているドローウェイトが80ポンドのピストルクロスボウに使用できます。
商品名に「80ポンド」があるピストルクロスボウが対象になりますので、
「80ポンド ピストル」と検索欄で検索して頂くと見つけやすいです。

クロスボウの替え弓を変更することでポンド数を変更できる?

ポンド数の変更は可能か?

150ポンドのリカーブクロスボウに、150ポンドよりも低い替え弓を装着することで
ポンド数を下げることができるかというお問い合わせがたまにございます。
替え弓イメージ
結論からいいますと、できません。
実は、120ポンド用、130ポンド用、150ポンド用の替え弓はすべて同じ替え弓になります。
クロスボウ本体の構造により、ポンド数がかわるようです。
つまり、クロスボウ本体を変えない限り、ポンド数はかわりません。

ポンド数を下げたいのであれば

素手で引くと重いので、「コッキング紐」をおすすめします。
コッキング紐を使用することで、素手で引くときは150ポンド(約68kg)のところ
半分の75ポンド(約34kg)になります。(※あくまで目安です)
フルサイズのクロスボウがピストルクロスボウのポンド数まで下がる様な感じです。
実際にコッキングしてみると、素手で引いたときとコッキング紐を使用して引いたときの差は歴然です。
数値上だと約34kgは重そうに感じますが、一般男性ですとほとんどの方が引けるかと思います。主に背筋力が必要になります。
クロスボウで長く遊ぶこと考えると、コッキング紐は必需品です。

■弦を軽く引く コッキング紐
※上の画像や商品名を押すと詳細ページへ移ります。

クロスボウカテゴリ

スリングショットの丸ゴム交換方法

丸ゴム交換方法
スリングショットのゴム交換のお問い合わせは多いです。
意外と知られていないようですので交換方法を紹介します。

交換方法のコツ

ゴムを取り外す

ゴムを引っ張っても、取り外せない場合はカッターなどで切ります。
その際、スリングショット本体を気づ付けないように注意します。

新しいゴムを取り付ける

新しいゴム(替えゴム)を、そのまま押し込もうとしてもなかなか入りません。
中には水をつけて入れるという方もいますが、それでも良いと思いますが中に水が残ったりと心配もあります。
したがって

・アルコール類(お酒ではないです)
・パーツクリーナー

などの揮発性がよく粘り気などが残らないものを使用します。

おすすめは、パーツクリーナーです。ホームセンターで大きいものが数百円程度で売られています。
車やバイクのメンテナンスに使用できるものです。
これをゴムにシューっと多めにふりかけて乾かないうちに急いでゴムを挿し込みます。
少し慣れは必要ですが、何もしないときより簡単に入ります。
あっという間に乾くため急いで入れないとゴムが動かなくなります。

注意事項

溶剤の入った物を使用するとゴムが溶けます。
油を使っても簡単に挿入できますが、簡単に抜けます・・・

アローリテンションスプリング交換(テンポイント)

テンポイントのアローリテンションスプリングの交換です。

そう壊れるパーツではありませんが、強度は強くないため取扱いを間違えると破損する可能性があります。

テンポイント製品はボルトで固定されていますので簡単に交換が可能です。
一般的には圧着されていたり脱着ができないものの方が多いです。
下記は、テンポイントのアローリテンションスプリングの交換記録です。
参考になりましたら幸いです。
(アローリテンションスプリングの単体販売は行っておりません。)

※画像をクリックすると拡大します。

アローリテンションスプリングの交換

折れてしまった状態。矢が押さえられないため使用不能状態です。

交換はまずスコープを外す必要があります。
外すにはインチサイズの六角レンチが必要です。(日本では一般的なミリサイズでは合いません。)
取り付けのネジを緩めると取れます。
レールを止めてある2本のボルトを外します。
すると取り付け部がでてきます。
ボルトを外し新しいものへと入れ替えてボルトで止めます。
取り外しと反対の手順で取り付けます。
スコープを取付けて完成です。

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テンポイント社製ACUドロー牽引装置の交換


↑画像をクリックすると拡大します。

ACUドロー牽引装置とは、釣りで使用するリールのようにコッキングができる巻上式(クランク式)コッキング装置のことで、アメリカのテンポイント社製のコッキングデバイスを指します。

クランク式コッキング装置は、メーカーごとに呼び名が違っており、「ACUドロー牽引装置」・「コッキングデバイス」・「コッキングメカ」などと呼ばれています。

どのようなときに壊れるの?

通常の使用方法で壊れることはほとんどありませんが、コッキング時に根元まで引いているのに巻上をしすぎたり、コッキング中にコッキングデバイスのロックを解除したことによって生じた予期せぬ動作などの理由により破損してしまうことがあります。

下記は、テンポイントのACUドロー牽引装置の交換記録です。
参考になりましたら幸いです。
(ACUドロー牽引装置の単体販売は行っておりません。)

※画像をクリックすると拡大します。

ACUドロー牽引装置の交換

コッキングデバイスのカバーが止まっているネジを外します左右2本づつ止まっています。

カバーを外した状態です。
新しいコッキングデバイスと比較してどこがどう止まっているか確認します。
4本止まっているネジを完全に外します。シルバーの筒に止まっているボルト4本です。
外しました。どこを外すかわからない方は写真を拡大してみてください。1本はコッキング紐を支える金具が通っています。
紐を完全に出し切ると写真の部分にボルトがあります。これを外すと左右が分解しコッキングデバイスが外れます。
外しました。これ以上分解する必要ないためこのまま外したまま元通りに戻していきます。
いよいよ新しいコッキングデバイスの番です。先ほど外したものと同じようにバラしていきます。
コッキング紐を引いてネジを探しますが、今度は引いたらそれが戻らないように手で押さえたりテープやひもなどで止めます。これをしておくと後で楽です。
全開に引き出して止めておきます。
その状態でボルトを外します。
ボルトをとると外れます。
ここまで外したら後は本体に通して元通りにするだけです。
本体に通しました。
紐の巻き取り部分も同じように元に戻してネジで止めます。
ここまで来れば先ほど引っ張って止めていた紐を元に戻してもかまいません。
先ほど外したボルト元のように取りつけます。
この1本は部品が付いているので注意して戻してください。
左右のバランスを見ながら完全に固定します。固定は左右に3本づつ付いているボルトを締めつけます。指をさしている部分はそのうちの一本です。
今回向かって右側のボルトは既に閉められていたため、左側を閉めただけでほどんどまっすぐいい状態になりました。必ずしもそうとは限りませんので斜めになっていないか、左右どちらかに著しく片寄っていないか確認は必要です。
固定が終わったら元ついていたケースをつけて終わりです。
左右この2本のネジでとまっていました。
実際にコッキングを行って問題なければ、交換完了です。

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テンポイント社製ACUドロー牽引装置のコッキングクロー交換


↑画像をクリックすると商品の説明ページへ移ります。

コッキングクローとは、釣りで使用するリールのようにコッキングができる巻上式(クランク式)コッキングデバイスの一部分で、弦にかけるパーツを指します。

クランク式コッキング装置は、メーカーごとに呼び名が違っており、「ACUドロー牽引装置」・「コッキングデバイス」・「コッキングメカ」などと呼ばれています。

どのようなときに壊れるの?

通常の使用方法で壊れることはほとんどありませんが、コッキング時に根元まで引いているのに巻上をしすぎたり、コッキング中にコッキングデバイスのロックを解除したことによってクローが飛んでいったなどの理由により破損してしまうことがあります。

下記にテンポイントのクランク式コッキングデバイス(ACUドロー装置)のコッキングクロー及びロープの交換記録です。
参考になりましたら幸いです。

※画像をクリックすると拡大します。

交換前

コッキングしすぎたりすると、下記のように折れてしまうことがあります。

コッキングデバイスのカバーを外す

コッキングメカのカバーを外すため、止めてある2本のネジを外します。

カバーを外した状態です。

反対側のカバーも外す

ロープを全部引き出す

コッキングクロー又はロープの先を持って引っ張ります。

このボルトでロープが固定されています。

新しいコッキングクローを用意する

コッキングクローとロープの交換

自動で引き戻っていくので、紐を使用して引き戻らないように固定しています。

ロープを固定しているボルトを六角レンチで緩め、ロープを取り外します。
新しいロープを元のロープと同じ様に通します。
新しいロープの先に結び目を作り、とれにくくします。
図のようにボルトで固定します。反対側も同様の手順で行います。
ロープの取付完了です。
ロック部分を固定していた紐を外しカバーを戻します。
カバーをネジで固定します。
※ネジを締めすぎないようにご注意ください(締めすぎると破損します)

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